昭和44年の開設以来、「福祉施設は社会の共有財産」を基本理念の一つとして、福祉や医療、看護や介護の実践に取り組み、また地域との共生や連携に努めてきた社会福祉法人北海道療育園。重症心身障害児(者)をはじめ、さまざまな障害を持つ人たちが地域や施設など、それぞれの場所で文化に根ざした豊かな生活が守られ、営めるよう取り組んでいます。
旭川市、美幌町、滝川市で重症心身障害児(者)・知的障害者の入所・通所事業のほか、在宅支援、グループホームなど多くの事業を行っており、医療・福祉・介護を必要とする利用者さんが、それぞれの場所で、その人らしく過ごせるよう取り組んでいます。安心、安全を保ち、食べること、眠ること、清潔を保つことはもちろん、事業所では四季の行事、レクリェーション、ハイキング、宿泊旅行などを実施し、利用者さんが人生を楽しめることを大切にしています。利用者さんの人生が豊かであるためには、かかわる職員の人生が充実し、安心して働ける職場環境がなければなりません。そのための努力を重ねています。
採用日から年次有給休暇が付与され有給休暇の半日取得や1時間単位の休暇もあります。1年間で全職員の年休取得日数は平均15.6日です。
変則勤務職員は利用者さんの生活スタイルに合わせた4交替のシフト制のため、決められた時間内で勤務することができます。
そのため残業が少なく、全職員を平均すると月3.36時間です。
出産した女性職員の100%が産前産後休業・育児休業を取得し、配偶者が出産した男性の50%が育児休業を取得し、職場復帰をしています。
アピールポイントは働きやすい職場です。
育児・介護休暇に関する規程を整備し、一般事業主行動計画の作成・掲示を行い、育児休業等の取得率の数値目標や年休の取得等について周知しています。
仕事と生活の調和を図るため1日実働7.5時間4週9休の勤務体制とし、週の労働時間は35.625時間です。また、正職員としての短時間勤務制度もあります。
制度の周知は初級研修等で行う他、該当の職員には個別に面談をして希望の聞き取りを行っています。また、開設当初から院内保育所を設置し、子育て世帯が安心して働きやすい環境を整えています。
法人の基本理念の一つである「利用者と職員の基本的人権がともに守られる施設運営」を目指し、良い職場環境を作ることで職員が豊かな心を持ち笑顔で利用者さんに接することができること、職員も利用者さんも豊かな人生を共に歩んでいけることを大切に考えたことが取り組んだきっかけです。
一人ひとりがいきいき働ける環境を目指し、さまざまなサポート体制の充実や改善を行ってきました。
その取り組みが評価され、2014年には「子育てサポート企業」としてくるみん認定を受けました。
また、業種別平均と比較すると離職率が11.7%と下回り、平均勤続年数は12.2年と上回っています。
大変な仕事ではありますが、未経験無資格でも安心して働ける笑顔あふれる職場です。
療育部第一療育課で働く佐々木心菜さん。旭川福祉専門学校介護福祉科を卒業して、昨年4月に入職した職員にインタビューしました。
介護職の母の影響で介護福祉士を目指しました。専門学校には、数多くの福祉施設から求人票が来ていましたが、中でも福利厚生がしっかりしていると感じた北海道療育園を志望しました。
休みが取りやすく、男女に関係なく育児休業を取得している先輩がいることや、給料面では住宅手当や寒冷地手当が出ることで収入面でも安定しており、自分のプライベートを大切にすることができています。
重症心身障害の利用者さんの介護の仕事をしています。意思疎通が難しい利用者さんが多いので、気持ちをどう汲み取ればいいのか最初は悩み、先輩職員に聞かないと分かりませんでしたが、最近は利用者さん一人ひとりの表情や行動を見たり声の出し方や大きさを聞いたりすることで分かるようになってきました。
プライベートで落ち込むことがあっても、利用者さんに暗い顔を見せないように、気持ちを切り替えて笑顔で仕事をするようにしています。
趣味は美容に関することで、ネイルやまつ毛のメイクにこだわっています。
社会人になってお給料をもらい自由に使えるお金が増えたので、趣味を楽しむことができるようになりました。
利用者さんから「わたしにもやって」と言われることが多くなり、利用者さんの髪の毛を可愛くセットしたり、メイクをしたりするようになりました。一緒に「可愛いね」と笑い合っています。
分からないことは先輩に聞きやすいです。同世代の若い職員も多いので話しやすく、悩みを相談したり励まし合ったりしています。
コロナ感染が出て感染防護服を着て仕事をした時は、暑くて息も苦しく辛い時もありましたが、利用者さんの笑顔と明るい職場の雰囲気の中で乗り越えられました。
コロナ禍後に入職したので、コロナ前に行っていたクリスマスバイキング等の利用者さんが楽しみにしている行事を経験したいです。
利用者さんと関わることが楽しく、仕事をして元気をもらっています。
関わりが難しいと感じていた利用者さんとコミュニケーションがとれるようになり、泣いている時に自分の声掛けで泣き止んで笑顔になってくれると嬉しくやりがいを感じます。笑顔あふれる職場が魅力です。
今後は仕事と両立して新たな資格取得を目指していこうと考えています。
企業名 | 社会福祉法人北海道療育園(しゃかいふくしほうじんほっかいどうりょういくえん) |
所在地 | 旭川市春光台4条10丁目 |
電話番号 | 0166-51-6524 |
ホームページ | http://www.hokuryo.or.jp |
設立 | 昭和44年4月1日 |
業種 | 社会福祉事業 |
事業内容 | 第1種社会福祉事業障害児入所施設の経営・障害者支援施設の経営 第2種社会福祉事業障害福祉サービス事業の経営・障害児通所支援事業の経営・特定相談支援事業の経営障害児相談支援事業の経営・生計困難者のために無料又は低額な料金で診療を行う事業居宅介護事業、重度訪問介護事業の経営 |