印刷物は、想いを人から人へ繋げる。
株式会社総北海は、そのお手伝いとしてお客様への企画・提案、具現化するクリエイティブデザイン、正確で迅速なデジタル化されたオペレーション、鮮やかで美しい彩りを再現する印刷設備を揃え、また、スタッフの技術や感性に必要な人間力のアップデートに日々取り組んでいます。
──田村社長にお伺いします。
──企業の概要を教えてください。
1948年創業の印刷会社です。1973年札幌、1993年東京に拠点を出し現在も旭川本社との3拠点で営業活動をしています。
もともとは官公需の多い会社でしたが、東京進出のころから民需の仕事が増えていき、現在では半々くらいの比率となっています。30年前の東京進出が無かったとしたら、現在の生産体制を維持することは難しかったと思います。
現況としてペーパレス化・デジタル化が進み印刷需要は減少傾向にありますので、昨年は有料職業紹介事業の許可を、一昨年は酒類販売管理の許可を取るなど新規事業も始めています。
失敗を恐れず常に挑戦する会社でありたいと思っております。
妥協することなく誠実に
──企業のアピールポイントを教えてください。
どの業種も納期は大事だと思いますが、私どもは特に重視して仕事に取り組んでいます。
お客様との約束ですので、そう簡単に納期交渉をすることはありません。その誠実さが企業文化であるともいえます。
嘘偽りのない誠実な対応はお客様だけではなく、同僚にも協力業者様にも同じように行っています。ある意味、その誠実さを貫くために厳しい場面もあると思います。
次に品質です。こちらもお客様との約束ですので、妥協することなく誠実にものづくりに取り組んでおります。
今年度のスローガンを「生産性向上」としています。飽くなき挑戦をし、お客様への還元、社員への還元をしていきます。
──ワークライフバランスに向けた取組を教えてください。
各自が自分の時間を確保するために、残業削減と有給休暇取得の推奨に加えて毎年年間休日を増やしてきました。
そのため従業員には自分の担当以外の業務もこなせる多能工化に取り組んでもらいました。これにより仕事の片寄りを減らして残業を削減し、また有給休暇で休んでも他の人が業務の代行が出来るようにしました。
また、今年からは各自の誕生日を休日とする誕生日休暇の制度も始めました。
そしてスキルアップに関する費用は会社が全額負担をしています。必要な書籍の購入や通信教育の費用などは会社で負担しています。
またe-ラーニングの環境も提供して、数多くのメニューの中から本人が選んで学習できるようにしています。
「仕事はたのしいよ、やりがいがあるよ。」これではだめ
──ワークライフバランスに取り組んだきっかけを教えてください。
社長就任頃から採用市場が買い手から売り手市場に変わっていく時期で、採用専用のパンフレットを作ろうとしたのがきっかけです。
いざ原稿を作り出すと仕事以外のことを書くことができませんでした。
「仕事はたのしいよ、やりがいがあるよ。」これではだめだと思い、働き方改革と世間が行っていることに当社で出来ることを真似しながら様々な取り組みをしました。
その一つが有給休暇の取得率向上で、３年で１００％までもっていくことができました。
職場を自己成長の場として活用してほしい
──未来の仲間へひとことお願いいたします。
当社は印刷を中核に置く情報加工産業です。
お客様と共にものづくりをしていく過程は、日々目の前の仕事が異なり大変ですが、その分お客様の力になれたことを実感できる仕事です。
社員には職場を自己成長の場として活用してほしいと伝えています。
今年で創業７７年の会社です。一緒に１００年企業を目指しましょう。
新人インタビュー
印刷課で働く小泉さん。青森県の携帯ショップで7年間勤務された後、転職で昨年11月に入社した職員にインタビューしました。
──志望動機、入職の決め手は何ですか。
求人票を見た時に印刷を通じて様々な知識を身に付けられるのではないかと思い会社見学を希望しました。
そこでAI搭載の最新の印刷機や、その機械で印刷されたクオリティの高い印刷物を見て感動したのと同時に、ここで働く事によって自分の経験値を高めることが出来ると思いました。
また育児休暇や有給休暇なども積極的に取得できるなど福利厚生も充実していたので、前職とはかなり異なる職業ですがチャレンジしようと決めました。
──現在、どのような仕事をしていますか。
印刷機をメインで操作する機長オペレーターと、そのサポートをする補助オペレーターでチームを組んで仕事にあたります。
私は補助オペレーターになる指導を受けていて、紙を積んで印刷機にセットしたり、インキや薬品の補充をしています。
紙もただ積めばよいわけではなく、紙と紙の間に空気が入るように整えながら積まなければなりません。そうしなければ紙が印刷機に入る時に２枚重なって入ったり斜めに入ったりするので印刷機が停止してしまいます。
紙も一度に積む枚数が少ないと準備に時間がかかるのでなるべく多く積みたいのですが、一度に多く積もうとすると間に空気を入れるのが難しくなります。
品質の良い製品を作るためにも、今はまず紙を丁寧に上手に扱うことを心掛けています。
──趣味やマイブームを教えてください。
500円玉貯金をしていますが最初は目的も目標金額も決めずに貯金していました。
今は交際相手がいるので、貯まったら彼女のためになるようなことに使えたらと思っています。
──社内の雰囲気を教えてください。
分からない事はすぐに教えてくれるのですが単なるやり方だけでなく、なぜそうするのか、それによってどうなるのかまで教えてくれます。
そのおかげで注意する箇所が理解しやすく、単なる作業感が無くなります。
指導がしっかりしていると感じると同時に、自分も教える立場になった時に同じように指導したいと思っています。
──ここで働く魅力を教えてください。
自ら学んでいく事が重要と考える社風があり、自分の技術や知識を向上させるためであれば会社からのサポートを受けることができます。
このサポートシステムを利用して資格の取得などもできます。私はまだ利用していませんが、このような仕組みがあることは有難いと思います。
企業概要
| 企業名 | 株式会社総北海（かぶしきがいしゃそうほっかい） |
| 所在地 | 旭川市工業団地２条１丁目1-23 |
| 電話番号 | 0166-36-5556 |
| ホームページ | https://www.sohokkai.co.jp/ |
| 設立 | 昭和23年11月 |
| 業種 | 製造業 |
| 事業内容 | 印刷物の作成、ホームページや動画などの作成 |
