株式会社 総北海

昭和23年創業、旭川で印刷から製本・加工までを一貫して行う株式会社総北海は、札幌進出を皮切りに東京にも拠点を置き、首都圏からの仕事も多くこなしています。三代目の代表取締役、田村総司郎さんにお話を伺いました。

—御社の業務内容について教えてください。

昭和23年の創業以来、主にパンフレットやチラシ、書籍などの商業印刷物を中心に扱い、現在はHP制作も受注しています。昭和48年に札幌支店、平成4年に東京支店を開設しました。各支店には営業部門だけを置いて、印刷・製本・加工の工程は全て旭川本社の工場で行なっています。
現在弊社には約60名が勤務しております。旭川には50名弱、そのうち工場勤務が30名程度で、その他は営業・制作・総務などの業務にあたっており、企画・デザイン・印刷・加工まで一貫して出来る体制を整えています。

印刷業界の歴史の中で

一般の顧客では手が出せない部分であったのものが、パソコンの普及により年賀状など誰でも出来るものになってきた事もあり、業界全体が苦しい現状にあると言えます。“業界自体は右肩下がり、と学生の説明会でも話をしているんです。現状を把握した上で一緒に生き残っていく努力をしてもらいたいので正直に話すようにしています。

—早くから市外へ進出していたのですね。

昭和48年に札幌、平成4年に東京と早い時期に進出したことが売り上げ拡大に繋がっており、これが大きかったと思います。現在は旭川市内での売り上げは全体の1～2割で、旭川近郊や道内各地・東京からの仕事がウエイトを占めています。
また、他社と違いを出すために平成8年に8色機を、当時としては道北以北で初めて導入しました。近年ではドイツのハイデルベルグ社製5色片面UV印刷機を導入するなど効率とクオリティを求めて絶えず設備投資を行なってきました。
20年前は官公庁の仕事が8割だったものが今では1～2割。それでも地域の印刷物はなくなりません。地域の一番を目指して努力と工夫を続けていけば、必ず生き残っていけると考えています。

失敗や壁を乗り越えてこそ

—過去の印象的なお仕事についてお話しいただけますか。

印刷物に傷がついていたりして長年取引のあるお客様が他の会社に移ってしまった事があります。売上げのみならず精神的にも痛い想いをしました。検品に手を抜いていたつもりは無かったのですが、どこかに気のゆるみがあったから出た結果だと、反省したんです。そこから落丁やスリ汚れ・傷などの検品を改めて徹底するようにしたところ、一度離れてしまったお客様から、再度仕事をいただけるようになりました。こういった失敗や壁を乗り越えて成長してきたからこそ、弊社の今があります。

適材適所、長所を活かせる環境

—どのような人材を求めていますか？

旭川では営業と製造の部門で人材を募集しています。性格の面で希望を言えば、嘘をつかない正直な人、向上心を持って物事に取り組める人が良いですね。初めから特別な能力は求めません。
弊社では入社後に、その人の適性を見てふさわしい部署に配置する事が多いです。例えば営業・企画なら円滑なコミュニケーションを取れるかどうか。こういう事は一緒に働いてみないとわからない部分もありますので。仕事を押し付けるのではなく適材適所、誰だって長所を活かして働いた方が楽しいに決まってますから。
求める人材の年齢で言えば、新卒はもちろん、今は30代がほぼ居ないのでその世代の中途採用も歓迎です。最後の転職という気持ちで飛び込んで来ていただければと思います。最近は高専卒の方の中に地元に残る事を希望する方が増えたようで、弊社でも高専卒の方も採用した事があります。もちろんU・I・Jターンの方も大歓迎です。過去には東京で製版の仕事をしていた人から応募があり、採用した経験もあります。
現在は20代・40代の社員が多いので、10代の方をはじめ中途採用の20～40代まで馴染みやすい職場だと思いますよ。主婦を含めた女性の採用についても積極的に考えているところです。

—応募を考えている方にメッセージをお願いします！

この仕事には受注生産で一からモノを作る喜びがあります。常に違うモノを作り、完成した実物を手に取った時の満足感は是非味わってほしいと思います。
社内は明るく活気があり、印刷品質に対しては特に熱いものを持って働いています。
一緒に新しい事にチャレンジしましょう。そして将来、会社を支える人物になってくれる事を願います。皆さんのご応募をお待ちしております！