松田鉄工株式会社

50年以上の歴史の中で建築鉄工のノウハウを培ってきた松田鉄工株式会社。新時代の技術をプラスしながら、業界のイメージを覆す取り組みも積極的に行なっています。

—代表取締役の松田誠一さん、常務取締役の松田基樹さんにお話を伺いました。

弊社の主な仕事は建築鉄骨という分野で、工場や体育館などの枠組みや、屋外広告塔などの中～大型の鉄骨を作っています。基本的に元請け業者様が用意した設計を元に造りますが、設計から携わる事もあります。
業界の特徴としては、いわゆる“重厚長大”。重く、厚く、長く、大きなものを扱うため広大な工場や敷地が必要になります。また、少量多品種の業界と言え、規格化されておらず受注産業であるため、人の技術や納期の迅速な対応を行なうことで、他社との差別化を図っています。鉄骨は建物が建つための一番最初の骨組みですから、特に納期の厳守は重要です。

昔ながらの鉄工場の雰囲気ではないと思います

具体的な作業内容としては、溶接がメインなのですが、仕入れた鉄骨素材をカット・穴あけ・溶接で繋げる、という工程があります。溶接にはロボットも使用しますし、昔ながらの鉄工場の雰囲気ではないと思いますよ。と言っても、まだまだロボットでは技術的に難しい部分は多いですから、手作業の仕事もあります。比較的に単純かつ時間が掛かる作業をロボットに担当させる事で従業員の負担を減らしているんです。ロボットは休憩なしで働けますからね。
部品を工場で作ったら、次は現場へ持って行き組み立てます。弊社の担当はあくまで部品の製造であるため、現場では鳶職の方に指示したり、工程管理や保管が仕事です。建物の大きさによりますが、1～2週間の現場作業が多いですね。

—どういった社風ですか？

「わ」を大事にして企業を発展させていくという社是が受け継がれてきました。平和の「和」であり、みんなが一つになる「輪」でもあります。そして鉄を通して会社を育て、鉄を通して人を育て、鉄を通して地域に貢献する事を目標にしてきました。
納期が迫れば日曜出勤もあり、仕事は厳しい側面もありますが、明るく楽しく仕事をすることを常に心掛けています。
従業員の年齢層でいうと若い方だと20代が6人、30代が4人。上の年齢になると最高齢は御年74歳まで現役で頑張ってくれていますよ。何歳まで働くかは、本人の意思を尊重しています。

“３K”のイメージを払拭したい

—メインの業務以外に取り組んでいる事はありますか？

昔から言われている業界のキツイ・汚い・危険、いわゆる“３K”のイメージを払拭しようと努力しています。建設業のイメージアップを図るため開催された作業服のファッションショーに参加したり、お祭りなどで火花をあげるパフォーマンスを行なうなど、若い人たちが大人になった時に鉄工所で働きたいと思ってもらえるようにアピールしてきました。また、高校生の職場見学などを積極的に受け入れるようにしています。職場見学は、生徒さんだけでなく学校の先生に“業界の今”をわかってもらうためにも大切だと思います。実際に来てみていただけると、工場内は明るく、ロボットも稼働しており、驚いて帰られる方は多いですよ。

—どのような人材を求めていますか？

募集している職種は工場加工職で、業務全般ということになります。資格や技術は働きながら身につくものですから未経験者でも歓迎です。まずはこの仕事に興味を持ってくれたらそれだけで充分です。ただ、弊社では安全管理を徹底しているため、その約束事がきちんと守れる人、というのは必須です。

半永久的に残る仕事

—このお仕事のやりがいはどんな所にありますか？

建物、そしてその鉄骨は半永久的に残るものです。月日が経ってから自分が手掛けた建物を見かけた時には、何とも言えない喜びを感じますね。老朽化・増改築などで解体される時は寂しいですが、その時に今と過去の技術の違いが見られます。溶接技術が日々進歩していることを体感できるんです。

—常務は将来会社をを背負っていく立場ですよね。

私は札幌の文系大学に通っていて、元々家業を継ぐ思いは無かったんですよ。大学4年生の時の帰省中に短期でアルバイトをさせてもらったのですが、その時の印象が、高校生の時のお手伝いとは随分と違いました。ただ言われた通り穴を開けるだけでなく、どんな鉄骨になるか想像して仕事をする事ができましたし、業務的にも色々深く教えてもらうことで、この仕事のやりがいの部分も垣間見る事ができ、この仕事に対するイメージが変わました。そこから、自分の仕事にしたいと思うようになったんです。
私自身もUターン組ですし、UIJターンで就職を考えている方もぜひ検討していただきたいですね。本社工場の住所が旭川ではなく鷹栖町であることで遠いと思われがちですが、国道40号線から車で5分の近隣町ですからご安心ください。

「モノづくり」の醍醐味

—応募を検討している方に一言お願い致します！

転職をして、自分に合う仕事を探すことは悪いことではないと思います。しかし、働くことは生活の糧になるものであり、仕事が厳しいことは当たり前。その中でやりがいを見つけていくことが大切なのではないでしょうか。
未経験で入ることはとても不安だと思います。まず「どんな仕事なんだろう？」「やってみようかな！」という気持ちで始めてみて下さい。アルバイトでは得られない充実感が必ずありますよ。
時間的にも体力的にも楽な仕事とは言えません。しかし間違いなく「モノづくり」の仕事であり、しかもそれは半永久的に残るものです。たとえば自分の子供に「あの建物の中にある骨組みは…。」と話す日を想像してみて欲しいのです。
そんな「モノづくり」の醍醐味を味わいながら、一緒に成長していけたら幸いです。皆様のご連絡をお待ちしております。