株式会社 コナズコーポレーション

本場の大阪お好み焼きをはじめ焼きそば・とん平焼などの鉄板焼粉ものや、下町新世界スタイルの串カツが楽しめる「粉もんず」を運営するコナズコーポレーション。
旭川に移住して起業した森藤さん夫妻に、豊岡本店でお話を伺いました。

15丁目商店街の雰囲気に魅せられて

—大阪からのIターンと伺いました。

夫婦で旭川に出てきて16年になります。前職はコンピューター部品の物流関係でした。前から何度か北海道には旅行に来ていて、こちらに友達もできました。その中にはすでに移住に成功した先輩もいたりして「勢いで来ちゃえばいいんだよ」と背中を押してもらう事もありましたね。
最初は富良野か美瑛に移住しようと考えていたのですが、美瑛で仕事が見つけられず一度は断念しました。その後、阪神淡路大震災がきっかけとなり、夫婦で北海道に移住する事を決意しました。
旭川に決めたのは、15丁目商店街の雰囲気に親しみを感じ、大好きになったからです。少しずつ準備を進め、こちらに来て2週間ほどで店をオープンする事ができました。

—移住の夢を叶えた、希望が持てるお話ですね。

UターンやIターンを考えている方の励ましになれば幸いです。
今思うと、大阪では機械的な人付き合いをしていたように感じます。そして、大きな機械の一つの歯車でいる感覚に陥り、嫌気が差してきていました。北海道での暮らしには、たとえ一つの歯車でも大事な歯車になれているという感覚があります（たぶん勘違いかもしれないけど）。
旭川は親切な方が多く、移住するには恵まれた環境だったと思います。それでも知らない土地で商売を始めるわけですから、何かと苦労はありましたが、今では2条通と豊岡に2店舗を運営し、若年層から高齢の方まで幅広い層のお客様にご利用頂いています。2条店は串カツとお好み焼きで定着する事ができました。豊岡店では現在いろいろなメニューがありますが、これからはもう少し絞ってお好み焼きメインでやっていきたいと思っています。従業員は高校・大学生、主婦、社会人のアルバイトの方も含めて約10名が働いています。

道産食材の使用は「当たり前」

—お店の特徴・アピールポイントなどは？

飲食店としてごく普通の事しかしていないと思うのですが…。当初から食材は良いものを使うように気を使っています。以前から北海道の食事はおいしいと思っていましたが、移住して改めて食材の質の高さを感じましたね。私にとって道産小麦を使うことは、こだわりではなく「当たり前」です。食材も旭川近郊を中心に道内産のものを使用しています。利益だけを追求するなら道産食材を使わなくてもいいのですが、自分が美味しいと思うものを提供したいという思いが根底にあって、これは譲れませんね。
会社の行事として、定期的に大阪に研修旅行に行っています。有名店を見学させて頂いたりして、技術や味だけでなく大阪の人のコミュニケーションを学び、接客の仕方など良い面を持って帰ってくるようにしています。それから小さな事ですが、2条店は呼び鈴の代わりにタンバリンや鈴を置いています（笑）。各テーブルで違う音、店内は昭和レトロに改装して独特の雰囲気を出しています。

人と関わりを持つ事が好き

—どんな人と働きたいですか？

私は飲食業が好きで、もっと根本的なところで言うと、人と関わりを持つ事が好きなんです。ですから、同じように人と関わる事が好きな人と働けたら嬉しいですね。
お金の対価を気にしすぎていると、そういう気持ちが例えばちょっとした言葉づかいを間違えてしまったり、お会計時のミスなどが続いたり、接客に表れてくると思うんです。人が好きで、人の為に何かしてあげたいという気持ちが根底にあれば、確認も丁寧になるし、そういう事は起きなくなるはずです。
飲食店で嫌な思いをした経験がある方は、少なくないと思います。外食は祝い事など特別な日にする事も多いですから、なおさら残念ですよね。私も大阪に居た頃、客としてすごく嫌な思いをした事があるので、当店のお客様には絶対にそういう思いをして欲しくないんです。
具体的に従業員に求める経歴や技術はありません。笑顔で挨拶ができて、学びの姿勢があり、お客様とコミュニケーションをしっかりとれる人なら大歓迎です。

“やりがい”は続けるうちに見つかるもの

—これから迎える従業員の方にメッセージをお願いします。

最近は仕事にやりがいを求める人が多いように感じます。これは近年に限った事ではないかも知れませんが、やりがいはどんな職業でも、いきなり用意されているものではなく継続することで見つかるものだと思います。
当店でもただ良い人材を探すだけでなく、価値観のズレを合わせながら良い人材に育てていく気持ちでいます。
「継続は力なり」。苦楽を共にし、自分からやりがいに変えて、一緒に成長して行きましょう！
是非お問い合わせ下さい。