株式会社 サンガルバ

強靭な耐久性で鉄を錆から守り、環境にもやさしい溶融亜鉛メッキ加工の会社、株式会社サンガルバ。このメッキ加工が施された製品は、実は誰もが見かけたことのある物ばかりです。

強靭な耐食性で、多様な鉄製品を守る

—常務取締役の黒沼實さん、営業総務課主任の藤坂講平さんにお話を伺いました。

弊社は溶融亜鉛メッキ加工を行なう会社です。道内でも珍しい業種で、札幌、帯広、そして旭川にしかありません。
溶融亜鉛メッキとは、鉄と亜鉛の合金反応を利用した皮膜のことで、表面に塗る塗装とは違い、鉄の中に亜鉛を食い込ませるため密着性に優れ、耐食性が高いのは勿論のこと、衝撃や摩擦などで剥離する事が極めて少ないという特性があります。さらに、液状の亜鉛に漬け込むため材の裏側まで浸透しますので、塗り残しという事がありません。その耐用年数は、環境により変化しますが50年～100年にも及ぶため、長い目で見て最も経済的な防食方法と言えます。また、アルミを混ぜる事で光沢を持たせる事ができますから、見た目の美しさも両立できます。
その用途は道路標識の支柱や落石防止柵、鉄塔などが大半を占めますが、その他にも旭川市内のごみステーションなど、皆さんが見かける日常の至る所に使われています。

創業は平成元年ですが、当時旭川にメッキの会社は無く、鉄工業者さんはメッキするために札幌まで行かなければなりませんでした。旭川出身の初代社長は、札幌でメッキ加工業務に携わっており、輸送コスト等を考慮した上で旭川でメッキ加工業を始めてはどうかと思い立ち、市や鉄工組合に創業したいと相談したところ大歓迎とのことで、鉄工関係の企業の後押しもあり立ち上げる事ができたという経緯です。
メッキ加工の品質はもちろん、創業時から環境保全に積極的に取り組んでおり、除害設備が他社と比べてもしっかりしているのが自慢です。

お客様との打ち合わせが重要

—どんな方達が働く職場ですか？

現在の従業員数は10名で、30代・40代の中間世代がほとんど居ないのですが、会社の雰囲気は和やかで、年代の壁も感じさせず親しみをもってお互いに接していますよ。

—この度は、どの様な求人なのでしょうか？

総合職と記載していますが、弊社としては営業職が一番欲しい人材です。現在、営業職の社員が1名いるのですが、もう60代半ばのため近い将来に世代交代が必要になってきますから、仕事を教えて引き継いで欲しいと考えています。
営業といっても新規取引先を発掘するための営業ではなく、現在の取引先と会社のパイプ役です。例えば、鉄鋼製品にしっかりと内側まで亜鉛メッキを浸透させるためには、その構造によってはスカラップという孔を開ける必要が出てくる事もあり、そういった説明も含めて事前に取引先としっかり打ち合わせが出来ていないと仕事が滞ってしまいます。亜鉛メッキの事がわからないと、お客様とお話ができませんから、営業といえども一度は工場全体の工程を経験してもらいます。

「なんでだろう？」と考える人

—どんな人材を求めていますか？

入社時には資格や経験等は、特に必要ありません。もちろん経験がある方は優遇しますが、希少な業種のため経験者が少ないですからね。弊社の社員も全員が初心者から始めていますし、一から教える事に慣れていますから心配無用です。
業務上に必要な簡単な資格がいくつかありますが、入社してから会社で全額補助して取得してもらいます。

どんな方が向いているかと言えば、熱心で「なんでだろう？」と常に疑問点を持ち考える人ですね。わからないことについて考える人は、仕事の覚えが違うんです。また、重いものや高温を扱うなど、危険が伴う部分がありますから、仕事に向けてしっかり気持ちを切り替えられる人でないと務まりません。

将来的には会社を引っ張っていく立場になることも出来る環境ですから、上を目指す気持ちで入社してほしいと思います。

世紀に残る製品を作る

—このお仕事の醍醐味は何でしょうか？

街の至る所で、自分でメッキを手掛けた製品を見ることが出来ます。非常に耐用年数が長いので、随分前に作った物を見て「よし、全然錆びてないな」と（笑）。大袈裟かも知れませんが、世紀に残る製品を作ることができる事が魅力ではないでしょうか。身近に現物があるので、家族や知人に自分の仕事について説明しやすいのも良いですね。

—応募を考えている方に一言お願いします！

今は工場内では機械が活躍する部分も増えたので力仕事もそれほどありませんが、きつい面もある仕事です。しかしメッキは世の中に必要な、なくてはならないもの。その自負を持って働ける職場です。
給与などの待遇についても、これまで皆で考えムダを減らし、自然と協力しながら改善してきた、そんな会社です。
私たちと一緒にこの街の“縁の下の力持ち”、やってみませんか？